マカオと広東省東莞を結ぶ高速船が運航再開…1日1往復から

 マカオ政府海事水務局(DSAMA)は4月26日、新型コロナの影響で長期にわたって運休していたマカオのタイパフェリーターミナルと広東省東莞市の虎門港を結ぶ高速船について、同月28日から運航を再開すると発表。

 同局によれば、運航再開当初は1日1往復の運航とのこと。28日からの運航ダイヤは虎門港発が午前10時、タイパFT発が午後3時。今後、状況をみて増便も検討するとした。

 目下、マカオにおける新型コロナの流行状況は落ち着いており、輸入性及び輸入関連性事例を除き、市中における感染確認に関しては4月26日まで393日連続ゼロ。昨年(2020年)第3四半期から中国本土との往来制限の緩和が進み、すでにPCR検査陰性証明の提示など一定の条件をクリアすれば隔離検疫なしでの往来が可能となっている。中国本土からのインバウンド旅客が戻りつつある中でも長期にわたって市中感染ゼロを維持できていることから、域内、周辺地域、世界の流行状況に応じて迅速に防疫措置の内容を調整する方策が機能しているといえる。

 中国本土との往来制限緩和以降、マカオと広東省各地を結ぶ高速船、フェリーの運航再開や新航路の就航などが相次いでいる。マカオと中国各地との間を結ぶ航空便についても同様。一方、運航本数が圧倒的に多いマカオと香港を結ぶ高速船については、現在まで長期運休が続いている状況。

 高速船の利用にあたっても、健康コードの提示やマスク着用などの所定の条件をクリアする必要があり、従わない場合には船会社が客の乗船を拒否できることになっている。

マカオと東莞を結ぶ高速船のイメージ(写真:DSAMA)

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