マカオ、GW期間中の単日インバウンド旅客数がコロナ影響後の最多更新見込み=直近水準から2割程度の増

 新型コロナウイルス感染症防疫措置の一環で厳格な水際措置が講じられているマカオだが、マカオと中国本土においては状況が落ち着いていることから、両地の間ではPCR検査陰性証明の提示など一定の条件を満たした場合、隔離検疫なしでの往来が可能となっている。

 中国本土では、5月1日から5日までが労働節連休(「五・一」ゴールデンウィーク)となっており、期間中に多くの旅客がマカオを訪れるものと予想されている。

 マカオ治安警察局は4月29日、「五・一」GW期間中のインバウンド旅客見込みを発表。呉錦華局長は、GW期間中に直近の水準を2割程度上回る見通しで、各イミグレーション施設における職員配置の調整など、十分な準備を整えて臨むとした。

 同氏によれば、このところマカオのインバウンド旅客数は中国本土旅客を中心に明確な増加傾向が見受けられるという。3月の総インバウンド旅客数は約76万人(延べ、以下同)で、1日平均にして2.45万人となり、昨年12月から14.6%増。4月についても、18日のインバウンド旅客数が3.65万人、16日の出入境者数が38.2万人に上り、いずれもコロナ影響後で最多だったとした。2月の春節GWでは、中国本土の一部地域でリバウンドが出現したことから、居住地を離れず過ごす呼びかけもあったが、今GWについてはそういった制限もなく、単日インバウンド旅客数は2割程度の増、ホテル客室稼働率は8割程度まで上昇するとの見込みを示した。

マカオ治安警察局では「五・一」GW期間中多くの人出が予想される観光名所周辺を中心に警察官の数を増やして対応する予定(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun