サンシティグループがオーセンティックなマカオの味を中国本土へ展開

 マカオの総合エンターテイメント企業のサンシティグループは今年(2021年)4月、中国・重慶市にオーセンティックなマカオの味を楽しめるレストラン2店を相次いでオープンさせた。

 サンシティグループは、カジノ関連企業のイメージが強いが、近年は積極的に多角化を進め、ホスピタリティ、料飲、エンターテイメント事業も展開している。料飲事業については、マカオで8店舗、中国本土でも成都市と重慶市に7店舗を運営。

 マカオは東西文化が見事に融合した独特の食文化を持ち、ユネスコ世界食文化創造都市リストにも登録されている。サンシティグループでは、本拠地とするマカオ独特の食文化をプロモーションすることで、マカオ政府が推進する経済の適度な多元化に貢献したい意向があるとのこと。

 今回、重慶市に新たにオープンした2店舗は、オーセンティックなポルトガル・マカオ料理の「波爾圖(Porto)」と健康的なスープを使ったホットポットが特色の「澳門骨煲王(Gu Bao Wang)」で、現地当局が再開発を進める魯祖廟エリア内に出店。また、年内には同エリア内に3店舗目となるクリエイティブコーヒーショップ「三分醇(Mixology 3%)」もオープン予定という。

 サンシティグループでは、今後もマカオの魅力を発信できるような料飲施設を中国本土で展開していきたいとしている。

 このほか、サンシティグループでは、エンターテインメント事業についても、新型コロナの影響で苦戦を強いられた業界の回復に向けて新作映像作品の上映と製作、コンサートの開催計画などを発表し、積極的に展開を進める姿勢を明らかにしている。

サンシティグループが中国・重慶市にオープンさせたポルトガル・マカオ料理店「波爾圖」の内観イメージ(写真:Suncity Group)

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