マカオ政府統計調査局は5月5日、今年第1四半期（2021年1〜3月期）の企業統計を公表。

　今年第1四半期の新規設立企業数は前年同期から471社増（45.0%増）の1517社に上ったものの、登録資本金は11.9%減となる2.2億マカオパタカ（日本円換算：約30.0億円）にとどまった。

　新設企業を業種別にみると、ホールセール・リテール業が518社、ビジネスサービス業が406社で過半数を占めた。解散企業数は253社、取り消し資本金は8465万マカオパタカ（約11.6億円）。

　資本金の出所については、中国本土からが全体の55.5%を占める1.2億マカオパタカ（約16.4億円）で、うち8636万マカオパタカ（約11.8億円）が河南省から。以下は地元マカオからの6984万マカオパタカ（約9.5億円）、香港からの2425万マカオパタカ（約3.3億円）の順。株主構成では、すべての株主がマカオ籍という企業が1110社、マカオとその他の国・地域の組み合わせが131社。

　新設企業の登録資本金の規模では、5万マカオパタカ（約68万円）以下が全体の75.3％を占める1142社で、これらの合計資本金は13.4%に相当する2945万マカオパタカ（約4.0億円）。一方、100万マカオパタカ（約1365万円）以上は14社、合計資本金は全体の63.3%に相当する1.4億マカオパタカ（約19.1億円）。

　今年第1四半期末時点におけるマカオの登録企業数は7万6451社。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み（資料）＝2020年4月本紙撮影