マカオ、モバイル決済普及進む状況明らかに…2021年第1四半期
- 2021/5/10 15:12
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は5月10日、今年第1四半期(2021年1〜3月期)のクレジットカードとモバイル決済に関する統計を公表。
マカオの銀行が発行したクレジットカードの発行枚数は昨年第4四半期から減少、デビットカードはプラス。決済総額はクレジットカード、デビットカードとも減少。一方、モバイル決済については取引件数、取引額ともプラスを維持した。
今年第1四半期末時点におけるマカオの銀行が発行した個人向けクレジットカードの総数は147万6265枚で、昨年第4四半期末から1.2%減、前年同時期から2.0%増。マカオの銀行が発行したデビットカードの総数は179万9924枚で、昨年第4四半期末から0.2%、前同時期から9.5%のそれぞれ増。
今年第1四半期末時点でのマカオの銀行が承認したクレジットカードの与信総額は昨年12月末から0.1%増の437億マカオパタカ(日本円換算:約5994億円)。カード債券総額は25億マカオパタカ(約343億円)で、このうち支払い先送り分が未収債券の32.7%にあたる8億マカオパタカ(約110億円)。支払い予定日から3ヶ月以上の未収金比率は昨年12月末から0.2ポイント上昇の2.3%。
今年第1四半期のマカオ発行クレジットカードの決済総額は昨年第4四半期から3.1%減、前年同時期から19.2%増の55億マカオパタカ(約754億円)。このうち、キャッシングが1.7億マカオパタカ(約23億円)で、決済総額の3.1%を占めた。決済件数は1.4%増の702万件。このほか、利息及び手数料を含む返済総額は昨年第4四半期から7.5%増、前年同期からも5.0%減となる58億マカオパタカ(約796億円)。現金引き出しを除くデビットカードの決済件数は昨年第4四半期から6.5%減の70万件、決済総額は昨年第4四半期から21.7%減、前年同期から57.3%増となる13億マカオパタカ(約178億円)だった。
今年第1四半期のモバイル決済の取引件数は昨年第4四半期から40.9%増の3473万件、取引総額は31.5%増の31億マカオパタカ(約425億円)で、平均取引額は88.2マカオパタカ(約1210円)。今年3月末時点のモバイル決済受理端末及び二次元バーコード付きサイネージの数は9.1%増の7万7000台。
参考までに、マカオの人口は約69万人。