4月CPI、対前年5.24%上昇

マカオ政府統計調査局は21日、今年(2013年)4月の消費者物価指数を発表。総体消費者物価指数(CPI)は122.17となり、対前年5.24%の上昇。主要因として外食費及び野菜価格が上昇傾向にあることを挙げている。

前年同月との比較で最も上昇幅が顕著だった品目は住宅及び燃料費の8.86%、食品及び非アルコール飲料の7.38%、医療費の7.27%の増で、主に家賃、雨天の影響による野菜価格の上昇、外食費及び外来診療サービスの価格上昇に伴うもの。一方、教育及び通信費用がそれぞれ3.12%、2.89%の下落。

前月との比較では0.88%下落。夏物衣料の発売及び野菜価格の上昇により、衣料履物と及び非アルコール飲料価格指数がぞれぞれ2.17%、1.41%上昇。逆に、ゴールド価格の下落に伴い雑貨及びサービス指数が0.55%下落。このほか、生鮮豚肉、ガソリン価格が下落したことがCPI上昇幅を抑制した。

今年4月までの直近12ヶ月の消費者物価平均指数は前期と比較して5.75%増。うち住宅及び燃料、食品及びアルコール飲料がそれぞれ8.28%、7.62%と指数の上昇が目立つ。一方、通信費、教育費の指数はそれぞれ2.69%、1.44%の下落だった。

今年1〜4月の消費者物価平均指数は対前年5.35%。

マカオでは生活必需品を含む多くの品目で依然として価格上昇傾向にあり、市民生活を直撃している。民生の改善に取り組む政府ではによる市民への電気料金補助や現金支給などの生活防衛施策を次々と発表している。

生活物価に直結するインフレ率に対する市民の関心は高い(写真はイメージ)―本紙撮影

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