マカオの2020年医療統計公表…病床使用率12.1pt下落の66.2%、人口1000人あたりの医師数は2.6
- 2021/5/26 10:31
- 社会・政治
マカオ政府統計調査局は5月25日、マカオの2020年医療統計を公表。
2020年のマカオにある入院設備を持つ4つの病院の病床数は前年から87床増の1715床だった。通年の入院患者数は13.0%減の5.4万人(延べ、以下同)で、平均入院日数は0.2日延び7.6日に。病床数の増と患者の入院日数減少によって、病床使用率は12.1ポイント下落の66.2%となった。
外来受診者数は7.9%減の174.2万人。内科、小児・新生児科の減少幅が大きく、それぞれ26.4%減の8.2万人、46.7減の6.5万人に。診療科別では、理学療法・リハビリ科が全体の13.3%を占める23.2万人で最も多く、内科外来が13.2%の22.9万人、中医外来が10.9%の19.1万人。
救急外来サービス受診者数は30.0%減の34.2万人。このうち、マカオ半島の救急サービス受診者は27.3%減の27.8万人、タイパ島についても39.8%減の6.4万人。手術件数は6.8%減の1.8万件で、このうち眼科手術は30.2%減の2788件だった。
一次医療サービスを提供する公立及び私立のクリニック等の施設数は702軒で、受診者数は21.0%減の324.9万人。公立クリニックに限ると12.8%減の81.9万人だった。
病院及びクリニックにおける各種ワクチン接種総数は39.5万本で、このうちインフルエンザワクチンが12.2%増の18.1万本。また、新型コロナPCR検査サービス総数は190.9万人に上った。
献血協力者数は7.1%増の1万6541人。このうち初回が3110人。献血に成功した人の数は3.5%増の1万1537人。
衛生局のアドミニストレーション資料をベースにしたマカオの医師数は1.1%減の1789人、看護師数は3.1%増の2568人。人口1000人あたりの医師比率は2.6、看護師比率は3.8。
参考までに、2020年末のマカオの総人口は前年同時期から0.5%増の69万3100人、通年のインバウンド旅客数は前年から85%の大幅減となる約590万人。