香港、5/31の新型コロナ新規感染確認は4人…すべて輸入性=流行第5波出現に備えワクチン接種キャンペーン展開

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、このところようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示したばかり。

 香港政府の発表によれば、5月31日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は4人だったとのこと。すべて輸入性で、インドネシア、韓国、オランダ、インドからの入境者。

 なお、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は1人で、香港島の灣仔にある警察本部勤務、東九龍の油トン地区居住の男性警察官(35)という。

 香港における過去14日間累計の新規感染確認は13人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万1842人(擬似事案1人含む)。直近の感染経路不明の市中感染確認は4月23日、感染経路の判明している市中感染確認確認は4月28日。

 香港政府は5月31日午後に記者会見を開き、「全民起動 快打疫苗(Early Vaccination for All)」のスローガンを掲げたワクチン接種キャンペーンを展開すると発表。第5波の襲来も予想される中、8月末までの3ヶ月間にわたってワクチン接種率を大幅上昇させ、免疫の壁を築くことで早期に日常生活を取り戻すことを目的としたもの。公務員にワクチン接種休暇を付与し、民間にも追随を求めたほか、ワクチン接種を済ませることで防疫措置上の優遇を与えたり、民間によるワクチン接種を済ませた人を対象とした懸賞等の実施を促すなどの策が盛り込まれている。

 香港における5月30日時点のワクチン接種率は20.7%(1回目の接種完了)、15.3%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は236万4024回。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  2.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  3.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  4.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  5.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun