中国広東省、6/8の新型コロナ市中感染8人…すべて広州市内

 このところ中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省において新型コロナウイルス感染症が再流行しており、緊張が高まっている状況。

 広東省衛生健康委員会が6月9日朝に発表した内容によれば、8日の省内における新型コロナの市中感染確認数は8人で、うち1人が無症状から感染確認に転じたものとのこと。すべて広州市内で確認されたものという。

 流行が続く中、広州では防疫措置の強化が進んでいる。8日からは飲食店や医療機関などの重点スポットへ立ち寄る際に所定のQRコードの読み取りの読み取りが必須となり、感染確認例が出現した中高リスクのスポット、ロックダウンまたは閉塞管理区域にある農産品交易市場はすべて閉鎖に。また、市当局は8日新たに市内の映画館、劇場、カラオケ店、インターネットカフェといった閉鎖空間の娯楽施設及び観光地の屋内部分について一時営業停止、旅行社に対してアウトバウンドツアーの催行などを求める通達を発出。中高リスク地域、ロックダウンまたは閉塞管理区域にある各種文化・観光施設はすべてクローズとなっている模様。

 中国本土では、端午節ホリデーが近づく中だが、広東省文化観光庁は8日、省内の中高リスク地域の住民に対し、伝播リスクを低減するため、しばらく外遊を見合わせるよう呼びかけた上、必要性があって居住する市外へ旅行する場合には、旅行先の防疫部門による要求に従い、厳格な防疫措置を講じるよう求めた。

 マカオとの往来も多い広州市や仏山市で状況の悪化が進んでいることから、近日マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化を進めており、広州・仏山両市への不要不急の渡航の一時見合わせるよう呼びかけも行われている。マカオ入境時に14日間の隔離検疫の対象となる中リスク地域の指定が相次いで拡大されているほか、8日午前10時からは、広東省とマカオの間を往来するすべての人に対し、48時間以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示を必要とする措置が講じられる。近日、訪マカオ旅客数は明確に減少しており、インバウンド依存度の高いカジノ、ホテル、リテール業などへの影響が懸念される。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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