香港、新型コロナ市中感染確認5日連続ゼロ…輸入性は3人中2人がL452R変異株=6/12

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 しかしながら、6月5日に第4波終息後初めてとなる市中感染例(感染経路不明)が確認された。患者は海外渡航歴がなく現地の学校に通う女子高生(17)。6日、7日には患者の母親(53)と姉についても相次いで感染確認されており、いずれもN501Y変異株だった。

 香港政府の発表によれば、6月12日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は3人だったとのこと。すべて輸入性で、市中感染は5日連続ゼロとなった。

 輸入性感染確認の3人はいずれもホームヘルパーとして働くため香港入りしたインドネシア人の女性。このうち2人がL452R変異株ウイルスに感染していたという。3人は同一のフライト(キャセイパシフィック航空CX798便)で香港に到着したとのこと。

 目下、上述の女子高生ら家族3人の立ち寄り先に居合わせた人に対する強制ウイルス検査、密接接触者の隔離検疫が進められているが、これまでのところ新たな陽性者は出現していない。このまま終息するか否かに大きな注目が集まっている。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下とのこと。

 香港における過去14日間(5月29日〜6月11日)累計の新規感染確認は38人で、輸入性事案が35人、市中感染例が3人(うち感染経路不明は1人)。ここまでの累計感染確認数は1万1878人(擬似事案1人含む)。

 香港の6月11日時点のワクチン接種率は25.5%(1回目の接種完了)、17.8%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は283万7427回、1日あたり接種回数は5万0178回(7日移動平均値4万1390回)。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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