中国広東省、6/12の新型コロナ市中感染6人…すべて広州市内=交通機関の防疫措置も強化、仏山空港が一時クローズに
- 2021/6/13 9:50
- 香港・大湾区
中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省都の広州市をはじめ、省内各地で厳格な防疫措置が講じられている。
広東省衛生健康委員会が6月13日朝に発表した内容によれば、12日の省内における新型コロナの市中感染確認数は6人で、すべて広州市内で確認されたものとのこと。この日の輸入例は7人、無症状感染例は4人。広東省の累計感染確認報告例は2618人、依然191人が医師による治療を受けている状況という。
中国疾病予防管理センター(CCDC)と広東省衛生健康委員会は11日、広州においては防疫措置が機能しており、再流行は終息の兆しがあるとの見解をそれぞれ示している。
また、広東省疾病予防管理センターは12日、今回の同市における再流行について、ウイルスゲノム解析の結果、同一性が極めて高く、同じ感染源からの伝播であることが判明したとしたと発表。
目下、広東省では各交通機関でも防疫措置が講じられている。広州市の隣にある仏山市の仏山空港では、当地の交通機関に対する防疫措置の強化に伴い、6月12日から22日までクローズし、すべてのフライトがキャンセルになるとのこと。仏山発着の省を跨ぐバス路線(チャーターを含む)と一部の市外路線の運行については一時停止、約90ある市内のバス路線についても調整が実施されるという。地下鉄は一部の駅で乗降不可に。閉塞管理区域内では、タクシー、ネット予約制の無線配車、シェアサイクルも利用できないとのこと。主要空港にあたる深セン(宝安)空港でも、フライト搭乗にあたって13日から通行可を意味する緑色の健康コード、48時間あるいは72時間以内の新型コロナPCR陰性証明、14日前までの行動履歴を確認できるものを3つセットで提示することが求められるという。
このほか、広州市の天河区では12日に飲食店に対する防疫措置の強化が実施され、同卓人数の制限、深夜営業(22時から翌5時)の一時停止に。さらに、同市の白雲区、黄埔區、ライ湾区、番禺区、海珠区、南沙区、越秀区ではイートインが全面禁止となった。
マカオとの往来も多い広州市や仏山市で再流行が続いていることを受け、このところマカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化を進めており、特に広州・仏山両市への不要不急の渡航の一時見合わせるよう呼びかけも行われている。直近14日以内に広州・仏山両市に滞在歴がある全員を対象としたPCR検査の実施(結果はこれまでのところ全員陰性)や、マカオ入境時に14日間の隔離検疫の対象となる中リスク地域の指定が相次いで拡大されているほか、8日午前10時からは、広東省とマカオの間を往来するすべての人に対し、48時間以内の新型コロナPCR検査陰性証明の提示を必要とする措置が講じられている。