マカオ・コロアン島で外来種のグリーンイグアナ発見…当局が捕獲に成功、体長約1.3m

 このところマカオにおいて本来生息していない外来生物の発見例が相次いでいる。

 いずれも人為的に持ち込まれ、遺棄されるなどしたものとみられ、当局が生態系の破壊につながる行為として注意を呼びかけている。

 マカオ市政署(IAM)は6月13日、市民からの通報を受け、コロアン島の山地で「グリーンイグアナ」1匹を捕獲することに成功したと発表。グリーンイグアナは主に中南米地域に生息するイグアナで、繁殖力が非常に強く、マカオには天敵が存在しないため、定着した場合は生態系に対する重大な脅威になるとのこと。

マカオ・コロアン島の山地で捕獲されたグリーンイグアナ=2021年6月13日(写真:IAM)

 今回捕獲された個体はオスで、体長約1.3メートル、重量約2.9キログラム。鑑定にあたったIAM所属獣医師の所見によれば、痩せており、皮膚病と口腔内に潰瘍が確認されるなど、健康状態に問題があったという。目下、隔離検疫を行っているとした。

 マカオでは、今年6月上旬にも多くの湿地や渓流で「ウシガエル」が発見されたほか、2月にはタイパ島の池で「ミステリークレイフィッシュ」と呼ばれる繁殖力の強いザリガニ、昨年3月にはマカオ半島の市街地で「プレーリードッグ」がそれぞれ見つかっている。

マカオ・コロアン島の山地で捕獲されたグリーンイグアナを鑑定する獣医師=2021年6月13日(写真:IAM)

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