香港、新型コロナ市中感染確認9日連続ゼロ…変異株感染の輸入性1人のみ=6/16

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 香港政府の発表によれば、6月16日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人だったとのこと。唯一の感染確認例は輸入性のもので、スリランカから香港へ到着した船の乗組員の男性(45)。患者は下船しておらず、船はすでに香港を離れたという。なお、N501Y変異株ウイルス感染が判明しており、L452R変異株ウイルス感染の有無は結果待ちとした。市中感染確認は9日連続ゼロとなっている。

 また、15日夜にマカオ衛生当局から香港からの入境者の男性(18)の再陽性事案に関する通報があったことも明らかにした。この男性は昨年12月16日に香港で市中感染確認されたといい、入院治療を受けた後、12月30日に退院していたとのこと。マカオ入境にあたり、6月13日に香港でPCR検査を受検し、結果は陰性で、同日港珠澳大橋経由でマカオへ向かい、マカオ入境後は隔離検疫のため指定ホテルに滞在し、検疫期間中の15日に受検したPCR検査で弱陽性反応が検出されたという。香港衛生防護センターでは、この男性の密接接触者を検疫センターでの隔離検疫対象としたほか、男性の自宅のある香港島薄扶林地区のマンションについて、同一等の全住民を対象にした強制ウイルス検査を実施することを決定した。

 香港における過去14日間(6月2〜15日)累計の新規感染確認は33人で、輸入性事案が30人、市中感染例が3人(うち感染経路不明は1人)。ここまでの累計感染確認数は1万1882人(擬似事案1人含む)。

 このほか、香港の6月15日午後8時時点のワクチン接種率は26.3%(1回目の接種完了)、17.9%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は300万6207回、1日あたり接種回数は4万1395回(7日移動平均値4万1436回)。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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