中国広東省、新型コロナ市中感染確認が2日ぶりゼロに…6/22

 中国の南方にあり、香港やマカオと接する広東省、中でも広州市と仏山市において5月下旬から新型コロナウイルス感染症の再流行が続く中、省内各地で厳格な防疫措置が講じられている。

 広東省衛生健康委員会が6月23日朝に発表した内容によれば、22日の省内における新型コロナの市中感染確認数はゼロだったとのこと。同省内で市中感染確認がゼロとなるのは2日ぶりのこと。この日の輸入例は省内の5市で感染確認が3人、無症状感染が10人。

 輸入性事案に関して、マカオに近い珠江西岸の中山市でアフリカのベナンからの入境者2人の無症状感染事案があった。

 広東省の累計感染確認報告例は2709人、依然209人が医師による治療を受けている状況という。

 広東省における再流行は近日になって終息の兆しを示しているが、各所で散発的な感染確認例が出現している状況。リバウンドに対する警戒も続く中、区域の状況に応じて各種防疫措置の引き締めと緩和の調整がなされている。広州市では22日まで4日連続で市中感染確認ゼロが続く一方、インドで最初に見つかった変異株「デルタ株」の市中感染例が近日出現した東莞市と深セン市では防疫対策が強化されている。

 マカオと広東省の間は人の往来も多いことから、マカオ政府は矢継ぎ早に水際措置の強化、域内における防疫措置の引き締めなどの対策を講じている。

 深セン市と陸で接する香港では、5月下旬に流行第4波が終息。22日午前0時の時点で市中感染確認が15日連続ゼロとなった。香港が今の状況を維持すれば、マカオとの間で7月2週目頭にも条件付きで隔離検疫なしでの往来が再開となる見通し。

広州と広東省内外を結ぶ高速鉄道と地下鉄が乗り入れる巨大ターミナル「広州南駅」(資料)—本紙撮影

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