第9回マカオ国際旅行博開幕…日本勢の出展はJTBマカオのみ、九州各県のパンフ配布など

 マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオ併設のコタイエキスポホールできょう(7月9日)、「第9回マカオ国際観光(産業)エキスポ(MITE)」が開幕した。会期は11日までの3日間。

 MITEはマカオ政府旅遊局(MGTO)の主催で年に一度開催されるマカオにおける最大規模の国際旅行博。新型コロナウイルス感染症の世界的流行が長期化する中、マカオを含め、世界各国・地域で水際措置が講じられる中、海外旅行需要は大きく冷え込み、観光・旅行業界は苦戦を強いられる状況が続く中だが、昨年に続いてオンライン中継やマカオのローカル要素を盛り込むなどの工夫をした上で休むことなく開催された。

 ただし、マカオと中国本土においては比較的早い段階で封じ込めに成功しており、昨年第4四半期にかけて両地の間の往来制限緩和が進んだ。すでに新型コロナPCR検査陰性証明の取得など一定の条件をクリアすれば、隔離検疫免除での往来が可能となっている。

 今回のMITEのブース出展は地元マカオと中国本土関連が主となった。マカオ政府は、観光都市としてのマカオの魅力に加え、隔離検疫免除での往来が可能になっていること、安全かつ安心して楽しめる健康都市であることをアピールすることで、中国本土からのインバウンド旅客の呼び込みを図りたい考えだ。また、マカオでのブース出展が難しい海外の出展者、バイヤー向けにオンラインを活用したマッチング機会を提供する「クラウドエキジビション」を前年に続いて導入し、規模が拡大された。

 日本勢については、コロナ前の2019年には日本政府観光局(JNTO)と在香港日本国総領事館がイベントステージ付きの大型ジャパンパビリオンを出展し、複数の自治体や観光事業者がブースを構えたほか、地元旅行社ブースでも訪日旅行パッケージが大々的に取り扱われるなど、会場内でも日本がひときわ目立つ存在だったが、昨年に続き今年もジャパンパビリオンの出展が見送りとなった。

 日本勢のブース出展は前年に続きJTBマカオのみだが、ブースのサイズは前年から拡大。ブース内では主に九州各県のパンフレット配布を中心としたインバウンド旅客誘致のための観光情報発信を実施している。JTBマカオはマカオを訪れる日本人旅客向けのサービスがメインという印象が強いが、近年、マカオでも訪日旅行ブームが盛り上がりをみせる中、JTB香港とともに香港・マカオから日本への送客にも力を入れているとのこと。

 このほか、香港系の大手旅行代理店ホンタイ(康泰旅行社)のブースで鳥取県関連のパンフ配布が行われているのも確認できた。

 なお、前年は日本の複数の地方自治体の香港事務所などがクラウドエキジビションに出展したが、今年はゼロに。

 マカオからの旅行先として日本と競合するの韓国や台湾についても今年は全く目立ったアピールをしておらず、インバウンド誘致が困難な状況は日本と同様と伺える。

日本関連の観光関連情報発信を行うJTBマカオのブース=2021年7月9日、第9回マカオ国際観光(産業)エキスポ(MITE)会場にて本紙撮影

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