香港、新型コロナ新規感染確認は輸入性2人のみ…市中感染確認41日連続ゼロ、ワクチン接種率9月末までに7割達成見通し=7/18
- 2021/7/18 16:14
- 香港・大湾区
人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。
6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)があった。
香港政府の発表によれば、7月18日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は2人で、いずれも輸入性だったとのこと。市中感染確認は41日連続ゼロに。
1人目の患者は16日に米国から香港へ到着した男性(75)で、症状はないものの、L452R変異株ウイルスに感染していることが判明。衛生当局の調査に対し、今年4月と5月に新型コロナワクチン「Comirnaty」(日本でファイザーと呼ばれているもの)を2回接種済みと回答したという。
2人目の患者は14日にバングラデシュから香港へ到着した女性(25)で、九龍・油麻地エリアにある隔離検疫用ホテルでの滞在3日目に受検した検査で陽性となり、感染確認に至ったもの。無症状ではあるが、L452R変異株ウイルス感染だった。
7月18日午後時点で、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。
香港における過去14日間(7月4日〜17日)累計の新規感染確認は17人で、内訳は輸入性が16人、輸入関連性が1人。ここまでの累計感染確認数は1万1959人(擬似事案1人含む)。
香港の7月17日午後8時時点のワクチン接種率は41.0%(1回目の接種完了)、29.1%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は477万1379回、1日あたり接種回数は6万3342回(7日移動平均値6万1369回)。香港政府公務員事務局の聶徳権(パトリック・ニップ)局長は18日、過去7日間に1回目の接種を受けた人の数は1日平均3万2000人おり、このペースを維持すれば、9月末までに(免疫の壁を構築するための目標値として設定している)接種率7割を達成できる見込みであるとのコメントを発表した。
香港政府はマカオ及び広東省との間で往来制限緩和(隔離制限免除での往来)の実現に関する協議を進めているとしているが、これまでのところ具体的なスケジュール等に関する詳細は明らかにされていない。