香港、新型コロナ感染確認が月内6度目のゼロに…市中感染確認は54日連続なし=7/31

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)があった。

 香港政府の発表によれば、7月31日午前0時時点集計の単日(30日)の新規感染確認数は輸入性(海外からの入境者)を含めてゼロとのこと。香港における新規感染確認ゼロは5日ぶりで、今月6度目。市中感染確認例は54日連続ゼロとなった。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(7月17日〜30日)累計の新規感染確認は28人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万1985人(擬似事案1人含む)。

 香港の7月30日午後8時時点のワクチン接種率は47.0%(1回目の接種完了)、35.3%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は559万8077回、1日あたり接種回数は7万0083回(7日移動平均値6万4076回)。9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とされる接種率7割を突破できる見通し。

 香港衛生当局の広報官は、外遊の必要性がある場合、出発前にワクチン接種を済ませること、外遊先でもマスクの着用を継続し、ワクチン接種を受けていない年少者を同行させないことを強く推奨するとのコメントを出している。

 香港政府はマカオ及び中国本土との間で往来制限緩和(隔離制限免除での往来)の実現に関する協議を進めているとしているが、これまでのところ具体的なスケジュール等に関する詳細は明らかにされていない。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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