香港、新型コロナ市中感染確認57日連続ゼロ…輸入性は4人、全員変異株感染でトルコ航空の同一便で到着=8/3
- 2021/8/3 16:27
- 香港・大湾区
人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。
6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日には検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)があった。
香港政府の発表によれば、8月3日午前0時時点集計の単日(8月2日)の新規感染確認数は4人で、いずれも輸入性(海外からの入境者)とのこと。市中感染確認例は57日連続ゼロとなった。
患者4人はトルコ・イスタンブール発のトルコ航空TK083便で香港に到着したギリシャからの入境者1人とトルコからの入境者3人で、後者のうち2人(28歳女性と8歳男性)に症状が出ているとのこと。前者がN501YとE484変異株、後者がいずれもL452R変異株感染と。また、8歳男性を除く成人3人はそれぞれ6月と7月にかけて英国でファイザー・ビオンテック製のワクチンを1回接種済みだった。香港衛生当局は、防疫規定により、トルコ航空のイスタンブール発フライトの香港への乗り入れを8月4日から17日まで禁止する措置を講じると発表。
翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。
香港における過去14日間(7月20日〜8月2日)累計の新規感染確認は32人で、すべて輸入性事案。ここまでの累計感染確認数は1万1995人(擬似事案1人含む)。
香港の8月2日午後8時時点のワクチン接種率は48.4%(1回目の接種完了)、36.7%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は578万7839回、1日あたり接種回数は6万8827回(7日移動平均値6万4446回)。9月末までに政府が免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割を突破できる見通し。
香港政府はマカオ及び中国本土との間で往来制限緩和(隔離制限免除での往来)の実現に関する協議を進めているとしているが、これまでのところ具体的なスケジュール等に関する詳細は明らかにされていない。