中国、新型コロナ再流行続く…5省で新規市中感染確認81人、クラスター発生の江蘇省と河南省が中心=8/7

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も局地的な再流行が相次ぎ出現している。

 直近では、雲南省のミャンマー国境付近での市中感染確認が続くほか、7月下旬には江蘇省南京市の南京空港で感染力の強いデルタ株のクラスターが発生して各地へ波及するなどの事案があり、全国的な再流行が持続する中、各地で厳格な防疫措置が講じられている状況。

 中国の国家衛生健康委員会が8月8日朝に公表した内容によれば、7日の中国本土における新規市中感染確認は5省で計81人。内訳は江蘇省が38人、河南省が24人、雲南省が7人、湖北省と湖南省が各6人、。無症状は湖北省で3人、河南省で2人の計6人。

 7日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数(輸入性含む)は1507人で、うち44人が重症。無症状の患者555人が医学観察下にあるという。

 今回の中国本土における大規模な再流行は南京空港で発生したクラスターから波及したものだが、そのきっかけは海外から到着した航空機とされている。河南省では鄭州市にある境外からの感染者を収容する医療機関で発生したデルタ株の院内クラスターが発端で、市中に拡散した。目下、中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして対処を進めている。

 南京空港クラスターに絡むデルタ株感染者はマカオでも確認されており、局地ロックダウンを含む防疫措置の引き締めと同時に、8月4日から3日間にわたって全市民を対象としたPCR検査が実施された。8日未明に結果が判明し、全員陰性だった。

マカオでは3日間に渡り42ヶ所の特設会場で全市民を対象としたPCR検査が実施された(資料)=マテオ・リッチ中学体育館(写真:DSEDJ)

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