マカオ、自称「賭博の達人」がギャンブラー2人から代理ベット用に預かったチップ盗み逮捕

 マカオ司法警察局は8月12日、「カジノ賭博術に長けている」などと騙り、ギャンブラー2人から6.7万香港ドル(日本円換算:約95万円)のゲーミング(カジノ)チップを盗んだとして中国本土出身の男(62)を加重窃盗罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 警察発表によれば、8月8日午前3時頃、マカオ半島新口岸地区にあるカジノ施設の警備員から客同士の言い争いが発生したと通報があり、警察官が現場へ赴き事情を聞いたところ、ゲーミングチップをめぐるトラブルだったという。被害を申し出た男性は、カジノ内で知り合った相手方からカジノ賭博術に長けており、代理ベットをさせれば大勝ちできると持ちかけられ、話に乗ってチップを預けたが、途中で盗まれたことに気づいたと主張したとのこと。

 その後の警察の調査で、自称の賭博の達人が代理ベットをしていた際、計7000香港ドル(約10万円)分のチップを盗んでいたことが確認されのに加え、7月にも同一カジノ施設で同様の手口を使って5回にわたって計6万香港ドル(約85万円)分のチップを盗んでいたことが発覚したという。

 被疑者は警察の調べに対し、犯行を認める供述をしているとのこと。

 マカオでは、しばしば同様の手口による窃盗や詐欺事件が報告されている。

マカオ司法警察局(資料)—本紙撮影

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