香港、新型コロナ市中感染確認10日連続ゼロ…輸入性はメキシコからの入境者1人のみ=8/15

 人口約740万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 6月以降は、上旬に1家族の女性3人の市中感染例、24日と27日にかけて空港での業務に従事する男性1人とその密接接触者の1人、7月2日に検疫用ホテルの清掃作業員の女性1人、11日に空港での業務に従事する男性1人の輸入関連性感染確認例(いずれも当初市中感染例からの変更)、8月5日には建設作業員の市中感染確認(感染経路不明、これまで感染確認に至らなかった無症状感染者の再陽性事例)があった。

 香港政府の発表によれば、8月15日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人のみで、輸入性(海外からの入境者)とのこと。市中感染確認例は10日連続ゼロとなった。

 この日の輸入性の患者は8月7日にKLMオランダ航空KL819便に搭乗してメキシコから香港へ到着した女性(34)。隔離検疫用ホテル滞在3日目(8月10日)の検査で初歩陽性と判定され、入院後に感染確認されたもの。

 翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下という。

 香港における過去14日間(8月1〜14日)累計の新規感染確認は48人で、内訳は輸入性事案が47人、市中事案が1人(感染経路不明)。ここまでの累計感染確認数は1万2034人(擬似事案1人含む)。

 香港の8月14日午後8時時点のワクチン接種率は54.4%(1回目の接種完了)、42.3%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は657万9642回、1日あたり接種回数は6万3985回(7日移動平均値6万4985回)。香港ではワクチンが充足している状況で、9月末までに政府が免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割を突破できる見通し。

アプレイチャウ体育館に設けられた香港大学医学部運営の新型コロナワクチン接種センター(写真:news.gov.hk)

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