マカオと珠海を結ぶ陸路の玄関口「青茂口岸」9月8日運用開始…24時間通関

 マカオ半島北部の青洲地区と広東省珠海市の拱北地区を結ぶ陸路の新イミグレーション施設「青茂口岸」が現地時間9月8日午後3時に運用開始となることがマカオ政府から正式発表された。

 青茂口岸は青洲地区の何賢紳士大馬路と鴨涌馬路の角に位置する。施設の3階に珠海方面への出発口、2階に珠海からの到着口が設けられる。特徴として、24時間運用、マカオ側と中国本土側両地の出入境手続きをワンストップで済ませることができる「一地両検」方式の採用が挙げられる。設計上の通関量のキャパシティは1日あたり延べ20万人とのこと。

マカオと珠海を結ぶ新たな陸路の玄関口「青茂口岸」(写真:マカオ治安警察局)

 なお、青茂口岸では自動化ゲートを主としており、マカオ側と中国本土側の両方の自動化ゲートを利用できる有効なICチップ搭載型の身分証(マカオまたは香港の永久性居民IDカードと回郷証の組み合わせなど)を所持していることが利用条件になるという。有人窓口での出入境手続きが必要となるパスポート保有者などについては、他のイミグレーション施設を利用する必要が生じる。

 マカオと珠海を結ぶ陸路のイミグレーションは複数存在するが、最も混雑するのが關閘イミグレーションとなっている。青茂口岸は關閘イミグレーションと近い立地にあり、24時間運用というメリットもあることから、旅客の分散化による混雑緩和が期待されている。珠海側では鉄道駅(珠海駅)と直結する。

青茂口岸の出入境審査場には各50レーンの自動化ゲートが設置される(写真:マカオ治安警察局)

青茂口岸の出入境審査場には各50レーンの自動化ゲートが設置される(写真:マカオ治安警察局)

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