マカオ 2021年10月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高は2ヶ月連続増

 マカオ政府金融管理局は12月3日、今年(2021年)10月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から2.2%上昇、通知預金が0.5%下落で、M1は0.2%上昇。これと同時に、準通貨負債は0.8%上昇。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.8%上昇の6938億マカオパタカ(日本円換算:約9兆7498億円)となった。前年同月との比較では、M1、M2とも1.2%上昇。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが34.8%、香港ドルが50.3%、人民元が5.7%、米ドルが7.6%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.7%増の6739億マカオパタカ(約9兆4701億円)で、2ヶ月連続プラスに、非居民による預金残高については0.2%減の3833億マカオパタカ(約5兆3864億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.7%減の2621億マカオパタカ(約3兆6832億円)で4ヶ月連続下落となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.2%増の1兆3193億マカオパタカ(約18兆5431億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ18.6%、52.4%、5.3%、21.9%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.3%増の5623億マカオパタカ(約7兆9033億円)。対外民間部門への融資は0.6%増の7546億マカオパタカ(約10兆6061億円)。民間部門へ融資額は合計で0.5%増の1兆3169億マカオパタカ(約18兆5093億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ15.9%、38.3%、13.6%、28.7%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年9月末時点で前月末から横ばいの60.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.3ポイント上昇の99.8%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ72.8%、62.2%水準。不良債権比率は前月末から横ばいの0.37%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ市政署(IAM)は11月25日、コロアン島のコロアンビレッジにある路環街市(コロアン公設市…
  2.  マカオ政府財政局が11月22日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜10月…
  3.  マカオ特別行政区政府民航局(AACM)は11月22日、同局と中国(本土)民用航空局、香港特別行政…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  5.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun