マカオ、九澳トンネルが開通…コロアン島九澳地区へのアクセス改善

 マカオ政府交通事務局(DSAT)は12月9日、新興埋立地コタイ地区南東部とコロアン島東部の九澳地区を結ぶ「九澳トンネル」について、同月10日午前10時30分に開通すると発表。

 コロアン島は豊かな自然が残る澳門でも希少な場所として知られるが、最も奥まった場所に位置する九澳地区には貨物ターミナルや燃料ターミナルが存在する。21世紀に入って以降の経済発展に伴い、片道1車線で勾配のきつい坂道を多くの大型車両が往来するようになったことを受け、解決策として2009年にトンネル建設計画が発表された。2012年から段階的に工事が進められ(トンネル主体部は2015年から)、計画発表から約12年の歳月を経て実現に至る。

 九澳トンネルの全長は500メートル、片道2車線の計4車線で、制限速度は時速50キロ。全高5メートル以上の車両や危険物運搬車両は通行禁止で、歩行者の通行もできない(歩道なし)。通行料金は無料。

 DSATによれば、九澳トンネルを利用した場合のマカオ国際空港前と九澳地区の間の所要時間は、従来ルートと比較して10分程度短縮できるとのこと。

 今秋には九澳地区に文化施設などもオープンしており、トンネル開通をきっかけに活性化も期待される。

九澳トンネルのコタイ地区側入口(写真:DSAT)

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