マカオ、新規住宅ローン承認額が3ヶ月連続マイナスに…2021年10月
- 2021/12/10 10:54
- 産業・経済
マカオ金融管理局が12月10日に公表した今年(2021年)10月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも3ヶ月連続で減少となった。
今年10月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から32.2%減の23.3億マカオパタカ(日本円換算:約329億円)。対前月では3ヶ月連続減。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から31.1%減の23.3億マカオパタカ(約329億円)で、全体の99.9%を占めた。非居民向けも減少で、161万マカオパタカ(約2270万円)に。直近3ヶ月でみると、今年8〜10月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は30.7億マカオパタカ(約433億円)で、今年7〜9月との比較で16.2%減。
なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から47.6%増の2.0億マカオパタカ(約28億円)。前年同月比では41.5%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から36.6%減となる19.6億マカオパタカ(約276億円)。こちらも対前月で3ヶ月連続減。このうち、マカオ居民向けが33.8%減の19.5億マカオパタカ(約275億円)で、全体の99.1%を占めた。非居民向けについても減少で、1691万マカオパタカ(約2.4億円)に。直近3ヶ月でみると、今年8〜10月の月次平均値は29.7億マカオパタカ(約419億円)で、今年7〜9月との比較で50.5%減。
今年10月末時点の住宅ローン融資残高は多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.2%減、前年同月から1.1%増となる2371.8億マカオパタカ(約3兆3457億円)。マカオ居民が占める割合は95.0%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.1%減、非居民向けについては1.7%減。
商業物件向けローン融資残高は前月から0.8%増、前年同月から8.0%減となる1590.9億マカオパタカ(約2兆2441億円)。マカオ居民が占める割合が93.3%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.8%増、非居民向けが0.1%増。
今年10月末締めの住宅ローン延滞率は0.25%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.02ポイントのそれぞれ下落。商業物件向けローン延滞率は0.59%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.17ポイントのそれぞれ上昇。