5月の通貨供給量上昇継続、預貸率は下落へ
- 2013/7/7 7:09
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は5日、今年(2013年)5月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)が継続して上昇を維持してるとする最新統計を発表。預金総額の増が融資総額を上回るペースで伸びており、総体銀行預貸率は前月と比較して下落。
【マネーサプライ】
通貨供給が0.1%、通知預金が12.6%の上昇。M1は前月比10.7%増加すると同時に、準通貨負債は1.6%の増加となり、通貨供給量M2は前月比2.8%の上昇で4,076億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに52.4%、27.2%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.0%で前月比、前年比それぞれ0.7ポイント、1.8ポイントのマイナス、香港ドルの比重は55.1%で、前月比、前年比それぞれ0.4ポイント上昇、0.8ポイント下落。
【預金】
マカオ居民による預金は前月から2.9%増え、3,994億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.3%減、香港ドルとその他外貨がそれぞれ3.6%、4.5%増。非マカオ居民による預金は前月から6.7%増え、1,506億パタカに。公共部門の銀行システムへの預金は4.0%増の559億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比3.9%上昇の6,059億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ19.7%と47.0%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月比1.8%増の2,208億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ32.4%と58.7%で、金額ベースでは715億パタカと1,295億香港ドル。対外部門への融資は前月と変わらずの2,600億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ0.9%と21.2%で、金額ベースでは23億パタカと551億香港ドル。
【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は5月末時点で前月末と比較して0.6ポイント下落の48.5%。非マカオ居民含む総体預貸率は2.4ポイント下落の79.4%。