中国本土、新型コロナ新規市中感染確認は44人…浙江省が主、広東省では5日連続=12/18

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功したが、以降も散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月19日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月18日の中国本土における新規市中感染確認は44人(前日から45人減)だったとのこと。内訳は浙江省31人(紹興市25人、寧波市6人)、陝西省10人(西安市)、広東省3人(東莞市2人、広州市1人)。このうち浙江省の1人は無症状から感染確認に転じたもの。中国本土で市中感染確認例が出現するのは64日連続。市中の無症状感染例については4日連続で出現し、陝西省3人(西安市)、上海市1人(虹口区)の計4人。

 12月18日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は1685人(うち輸入性が574人)で、重症者は6人(輸入性4人)。無症状の患者496人(輸入性448人)が医学観察下にあるとのこと。

 目下、11月下旬以降の内モンゴル自治区、黒竜江省、浙江省における感染確認増や各地での新規感染確認例の出現により、再び感染確認者数に占める市中感染患者が過半数となっている。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。しかしながら、10月中旬以降、中国本土の多くの地域で感染力の強いデルタ株の市中感染例が散発している状況。省市区を越えて伝播したものもあれば、一部地域にとどまるものもあり、最初のきっかけとなった感染源もさまざま。近日、浙江省の3市を中心に全国各地で散発的な感染例の出現が相次いでおり、今後の行方が気がかりだ。香港マカオと陸で接する広東省でも直近5日連続で複数人の感染確認が出現している。

 このほか、マカオ特別行政区では12月18日まで70日連続市中感染確認例ゼロ、香港特別行政区でも同71日連続ゼロを維持した。具体的なスケジュールや条件等は未公表だが、中国本土、香港、マカオの三地間で隔離検疫免除の相互往来を再開する準備が進められているとされる。近日の広東省広州市及び東莞市における市中感染確認例の相次ぐ出現、香港でも隔離検疫免除対象の貨物便クルーのオミクロン株感染確認があった中だが、香港政府は18日、中国本土との隔離検疫免除の相互往来再開は最終調整段階にある旨の発表を行っている。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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