人口約68万人のマカオ、2021年の自殺による死亡者は60人…対前年21.1%減
- 2022/1/27 10:30
- 社会・政治
マカオ政府衛生局は1月26日、昨年第4四半期(2021年10〜12月)及び通期の自殺死亡モニタリング結果を公表した。
昨年第4四半期のマカオにおける自殺による死亡者数は22人で、内訳はマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)が21人、非マカオ居民が1人。通期では60人で、前年同時期から21.1%減だった。マカオの人口は約68万人。
WTO(世界保健機関)の統計によれば、2019年の世界の自殺者は70万人超に上り、死者100人のうち1人が自殺によるものだったという。衛生局では、自殺の要因は複雑で、さまざまな要素が絡むとされるが、予防できるものであることを強調。社会で一致団結して取り組むことが重要だと呼びかけるとともに、マカオ各地にある公立クリニックにメンタルヘルス外来を設けるほか、複数の地域コミュニティ及び社会福祉団体との協力による無料カウンセリングサービスの提供などを通じて対応しているとした。