マカオ、2022年のカジノ仲介登録事業者数が対前年45.9%減の46に…9年連続減少

 マカオのギャンブル規制当局にあたるDICJは1月26日、今年(2022年)のカジノ仲介(ジャンケットプロモーター)ライセンスを獲得した事業者(個人事業主含む)の最新リストを官報に掲載。同リストは年に一度、1月末から2月頭にかけて更新されている。

 最新リストによる事業者数は前年から45.9%減の46(法人が42、個人事業主が4)で、2014年から9年連続の減少。ピークだった2013年の事業者数213との比較では約2割相当まで落ち込み、仲介業ライセンス制度が始まって以来の最少に。

 その後、DICJは27日未明にプレスリリースを発出し、今年(2022年)のライセンス更新手続きは昨年(2021年)9月から受付を開始し、75の事業者から申請があったことを明らかにした。ただし、昨年12月にカジノ運営事業者から相次いで協力先仲介業者リストの更新届けが提出されたとのことを挙げ、すでに必要書類が揃った46事業者を先行して公表することとし、残る29事業者については書類が出揃い次第、法律に基づいて処理を進めるとした。

 マカオのカジノ仲介業者をめぐっては、昨年11月下旬に最大手と目された「サンシティ」のトップがマカオ司法警察局に逮捕されたことを受けて、同社がかじの施設内に展開していたVIPクラブが全閉鎖となった。さらに、昨年12月末までに複数のカジノ運営企業が仲介業者との協力関係見直しを打ち出し、サンシティ以外のVIPルームも一部閉鎖を余儀なくされた。

 なお、26日に先行公表されたライセンス獲得事業者リストにサンシティはなかったが、タクチュン、メグスター、ゴールデングループ、センチュリーといったところは掲載があった。

 かつてマカオのカジノ売上の大半がVIPルームによるものだったが、近年ではマス(平場)シフトが進み、割合は均衡あるいはマス優勢の状況となっていた。新型コロナウイルス感染症の影響が生じって以降もVIPルームの占める割合は縮小が続き、昨年は前年から10.7ポイント下落の32.8%に。カジノ仲介業界に大きな動きのあった昨年第4四半期に限ると25.7%。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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