マカオ、2021年4Q企業統計公表…新設企業数3割減も登録資本金は2.8倍増
- 2022/2/7 17:47
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は2月7日、昨年第4四半期(2021年10〜12月期)の企業統計を公表。
昨年第4四半期の新規設立企業数は前年同期から455社減(29.6%減)の1082社だったが、資本規模の大きいビジネスサービス業の設立があったことで、登録資本金は2.8倍増の5.4億パタカ(日本円換算:約77.0億円)に上った。
新設企業を業種別にみると、ホールセール・リテール業が389社、ビジネスサービス業が257社で過半数を占めた。ただし、前者が206社、後者が144社の減。解散企業数は194社、取り消し資本金は8766万パタカ(約12.5億円)。
資本金の出所については、英領バージン諸島からが全体の39.0%を占める2.1億パタカ(約29.9億円)、マカオからが同34.0%の1.8億パタカ(約25.7億円)で大半。このほか、中国本土からが同18.0%の9668万パタカ(約13.8億円)で、うち3537万パタカ(約5.0億円)が広東省から。株主構成では、すべてのマカオの株主という企業が719社、マカオとその他の国・地域の組み合わせが115社。
昨年通期の新設企業数は前年から261社減(4.6%減)の5434社、登録資本金は1.2倍増の13.6億パタカ(約193.9億円)。解散企業数は828社、取り消し資本金は3.7億パタカ(約52.8億円)。
通期の新設企業の登録資本金の規模では、5万パタカ(約71.3万円)以下が全体の71.7%を占める3897社で、これらの合計資本金は7.4%に相当する1億パタカ(約14.3億円)。一方、100万パタカ(約1426万円)以上は99社、合計資本金は全体の75.7%に相当する10.3億パタカ(約146.9億円)。
昨年第4四半期末時点におけるマカオの登録企業数は8万1060社。