米シティがマカオの2月カジノ売上予測を上方修正…旧正月ホリデー後もインバウンド旅客の増加続く

 マカオでは、中国本土で大型連休となる春節(旧正月)ゴールデンウィーク(1月31日〜2月6日)を終えたばかりだが、インバウンド旅客数は反落せず、むしろ増加しており、カジノ売上についても同様に好調のようだ。

 大手金融機関の米シティは2月15日に発出したレポートによれば、マカオの2月1〜13日累計のカジノ売上は50億パタカに達したとのこと。前週の1日あたり平均カジノ売上は約4.29億パタカ(日本円換算:約62億円)で、前々週の3.33億パタカ(約48億円)から28.8%の大幅増で、2月の売上予測を従前の70億パタカ(約1009億円)から85億パタカ(約1226億円)に上方修正するとした。予測に達した場合には、昨年5月以降の単月最多となる。

 また、中国本土において、旅行はピーク時期を避ける呼びかけがあったことで累積したゲーミング(カジノ)需要が直近1週間で溢れ出したとし、マカオのVIPルームのカジノ売上は前月から倍増、マス(平場)についても8割増だったという。

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行が長期化する中、国際観光都市マカオでも依然として厳格な各種防疫対策が維持されている。

 ただし、マカオと中国本土との間については、条件付きではあるものの隔離検疫免除での往来が再開済み。中国本土以外の国・地域については、入境後に隔離検疫が必須となるほか、外国人の入境が原則禁止とされるなど、厳しい制限が存在する。目下、マカオにおけるインバウンド旅客は中国本土からが主となっている。

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料)—本紙撮影

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