中国本土、新型コロナ新規市中感染確認は17省市区で1337人…広東省30日連続、深セン市ではロックダウン=3/13
- 2022/3/14 11:34
- 香港・大湾区
中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降も全国的には安定した状況を維持しているが、散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。
中国の国家衛生健康委員会(NHC)が3月14日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月13日の中国本土における新規市中感染確認は1337人(前日から470人減)だったとのこと。内訳は、吉林省895人(吉林市453人、長春市430人、四平市7人、延辺朝鮮族自治州4人、松原市1人)、山東省92人(青島市68人、徳州市13人、シ博市7人、浜州市2人、威海市1人、煙台市1人)、広東省79人(深セン市75人、東莞市2人、広州市1人、中山市1人)、陝西省60人(宝鶏市45人、西安市14人、漢中市1人)、河北省51人(廊坊市30人、滄州市19人、ケイ台市2人)、上海市41人(閔行区9人、浦東新区7人、静安区6人、嘉定区5人、徐匯区4人、黄浦区3人、青浦区2人、長寧区1人、虹口区1人、金山区1人、松江区1人、奉賢区1人)、天津市40人(武清区16人、南開区6人、河西区5人、浜海新区4人、津南区3人、紅橋区2人、西青区2人、北辰区2人)、江蘇省16人(連雲港市12人、常州市3人、宿遷市1人)、甘粛省12人(蘭州市8人、蘭州新区4人)、福建省10人(泉州市)、遼寧省9人(営口市5人、鉄嶺市2人、瀋陽市1人、盤錦市1人)、黒竜江省7人(ハルビン市)、北京市6人(朝陽区3人、海淀区2人、順義区1人)、浙江省6人(杭州市4人、嘉興市1人、衢州市1人)、重慶市6人(沙坪ハ区)、雲南省4人(徳宏タイ族チンポー族自治州3人、紅河ハニ族イ族自治州1人)、広西チワン族自治区3人(鉄州市)。このうち吉林省の41人、山東省の26人、陝西省の4人、天津市の2人、江蘇省及び広東省各1人の計77人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは149日連続。4桁となるのは2日連続。
市中の無症状感染例についても30日連続で出現し、河北省162人(廊坊市145人、滄州市13人、ケイ台市4人)、広東省194人(東莞市140人、深セン市11人)、吉林省131人(吉林市120人、長春市3人、四平市3人、梅河口市2人、白山市1人、松原市1人、延辺朝鮮族自治州1人)、上海市128人(浦東新区34人、閔行区21人、徐匯区14人、嘉定区14人、黄浦区9人、松江区7人、普陀区6人、金山区6人、静安区4人、虹口区3人、楊浦区3人、宝山区3人、青浦区2人、長寧区1人、奉賢区1人)、山東省97人(威海市35人、青島市32人、シ博市14人、徳州市8人、イ坊市5人、煙台市3人)、雲南省35人(紅河ハニ族イ族自治州20人、徳宏タイ族チンポー族自治州13人、昆明市1人、臨滄市1人)、江蘇省23人(連雲港市16人、蘇州市3人、南京市2人、常州市1人、泰州市1人)、甘粛省15人(蘭州新区9人、蘭州市4人、白銀市2人)、広西チワン族自治区14人(崇左市10人、防城港市3人、柳州市1人)、天津市12人(西青区4人、武清区4人、紅橋区2人、河西区1人、南開区1人)、黒竜江省10人(ハルビン市8人、牡丹江市2人)、江西省4人(南昌市2人、カン州市1人、上饒市1人)、北京市2人(海淀区)、浙江省2人(杭州市)、安徽省1人(ジョ州市)、重慶市1人(沙坪ハ区)の計788人。
香港・マカオと陸で接する広東省では、今年に入って以降、珠江西岸(マカオ寄り)の珠海市と中山市、2月6日以降に珠江東岸(香港寄り)の深セン市と東莞市をそれぞれ中心として断続的に市中感染確認例が出現している状況で、3月13日まで30日連続。深セン市における伝播はオミクロン変異株亜種BA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)、東莞市ではオミクロン株が主とされている。深セン市と東莞市では、3月14日から20日までロックダウン(東莞市は一部)の上で全市民対象のPCR検査(期間中複数回受検)が実施され、路線バスと地下鉄は運休するという。
3月13日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は8531人(うち輸入性が2610人)で、重症者は8人(うち輸入性2人)。無症状の患者7039人(輸入性1549人)が医学観察下にあるとのこと。
中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。しかしながら、昨年11月下旬以降、各地で散発的な再流行が断続的に出現。省市区を越えて伝播したものもあれば、一部地域にとどまるものもあり、最初のきっかけとなった感染源もさまざま。
マカオ特別行政区では3月13日まで154日連続市中感染確認例ゼロとなった一方、香港特別行政区では昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。2月以降は感染確認数が急増しており、第5波開始以来、3月13日までの累計は約69.4万人に。近日になってようやくピークを過ぎたとの見方が示されたが、依然として高止まりが続く。目下、香港ではステルスオミクロンの伝播が主となっているとされる。公立病院の隔離病床及び市中の隔離施設が深刻なキャパシティ不足に直面しており、中国中央のサポートを経て仮設施設の建設が進むほか、3月にかけて全市民を対象とした強制PCR検査を実施するとアナウンス済み。港珠澳大橋を経由して香港から広東省珠海市とマカオへ向かった人、深センとの間を往来する貨物車の運転手が到着後に陽性が発覚するケースも相次いでいる。