マカオ国際空港運営会社、2021年の営業損失は約79億円…前年から2割縮小も新型コロナの影響依然大

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMが3月30日に株主総会を開催した。

 CAMが同日発出したプレスリリースによれば、昨年(2021年)の総売上高は前年比25.8%増の約5.81億パタカ(日本円換算:約88億円)、年間営業損失は20.4%縮小となる約5.19億パタカ(約79億円)だったとのこと。

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行長期化によって、2021年についても航空業界に依然として大きな打撃が及んでいる。マカオ国際空港も例外ではなく、2021年は各地における再流行の出現を受けて水際措置の強化と緩和の繰り返しで、回復には至っていない。

 マカオ国際空港の2021年通期の旅客数は2.2%減の延べ約115万人、離発着回数は6.9%減の延べ約1.5万回、ビジネスジェット離発着回数は49%減の延べ309回にとどまった。貨物輸送量は45.7%増の約4.9万トンに。

 同社は2022年の見通しについて、国際航空運送協会(IATA)の予測をベースに、コロナ前水準との比較で旅客数が30%、離発着回数が34%程度までの回復が有望で、貨物輸送量については約20%との見通しを示した。

 なお、マカオ国際空港ではコロナ禍にあっても旅客ターミナルビル拡張工事など将来の需要回復に向けた準備が着々と進められている。

マカオ国際空港運営会社CAMの株主総会の様子=2022年3月30日(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月17日、2024年マカオの環境統計を公表。同年のマカオ…
  4.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  5.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun