マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり減少…2022年2月

 マカオ金融管理局が4月14日に公表した今年(2022年)2月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶり減、商業不動産向けが3ヶ月ぶり増となった。

 今年2月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から41.5%減の20.5億パタカ(日本円換算:約317億円)。対前月では2ヶ月ぶり減。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から41.6%減の20.3億パタカ(約314億円)で、全体の99.0%を占めた。非居民向けは19.6%減の2000万パタカ(約3.1億円)。直近3ヶ月でみると、昨年12月〜今年2月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は26.8億パタカ(約414億円)で、昨年11月〜今年1月との比較で12.7%減。

 なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から20.9%減の6.0億パタカ(約93億円)。前年同月比では152.9%増。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から210.1%増となる100.2億パタカ(約1550億円)。こちらは対前月で3ヶ月ぶり増。直近3ヶ月でみると、昨年12月〜今年2月の月次平均値は80.8億パタカ(約1250億円)で、昨年11月〜今年1月との比較で10.0%減。

 今年2月末時点の住宅ローン融資残高は前月から横ばい、前年同月から1.6%増となる2391.0億パタカ(約3兆6977億円)。マカオ居民が占める割合は94.8%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から横ばい、非居民向けについては1.2%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.8%減、前年同月から1.1%増となる1609.0億パタカ(約2兆4883億円)。マカオ居民が占める割合が93.6%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.8%減、非居民向けが0.5%減。

 今年2月末締めの住宅ローン延滞率は0.31%で、前月から0.01ポイント、前年同月から0.06ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローン延滞率は0.59%で、前月から0.03ポイント、前年同月から0.01ポイントのそれぞれ上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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