マカオ 2022年3月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高は2ヶ月連続減

 マカオ政府金融管理局は5月5日、今年(2022年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から1.5%、通知預金が1.7%のそれぞれ減少で、M1は1.6%下落。また、準通貨負債は0.1%減。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.3%下落となる6863億マカオパタカ(日本円換算:約11兆0631億円)となった。前年同月との比較では、M1が1.6%、M2が1.9%のそれぞれ下落。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが36.1%、香港ドルが49.4%、人民元が5.8%、米ドルが7.0%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.3%減の6659億マカオパタカ(約10兆7342億円)で2ヶ月連続減、非居民による預金残高0.8%減の3807億マカオパタカ(約6兆1368億円)で2ヶ月ぶり減、公共部門の銀行システムへの預金残高も0.5%減の2631億マカオパタカ(約4兆2411億円)で2ヶ月ぶり減となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.5%減の1兆3096億マカオパタカ(約21兆1106億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.1%、51.0%、6.2%、22.0%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.7%減の5582億マカオパタカ(約8兆9981億円)。対外民間部門への融資は6.8%増の7944億マカオパタカ(約12兆8056億円)。民間部門へ融資額は合計で3.6%増の1兆3525億マカオパタカ(約21兆8021億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ15.8%、37.1%、16.6%、27.4%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年3月末時点で前月末から0.2ポイント下落の60.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は4.1ポイント上昇の103.3%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ72.5%、69.1%水準。不良債権比率は前月末から0.01ポイント下落の0.74%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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