マカオ 2022年4月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高は3ヶ月連続減

 マカオ政府金融管理局は6月6日、今年(2022年)4月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から1.4%増、通知預金が7.1%減で、M1は4.8%減。また、準通貨負債は1.4%減。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は1.8%減となる6739億マカオパタカ(日本円換算:約10兆8752億円)となった。前年同月との比較では、M1が4.2%、M2が3.5%のそれぞれ減。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが37.1%、香港ドルが49.0%、人民元が5.7%、米ドルが6.5%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から1.9%減の6531億マカオパタカ(約10兆5396億円)で3ヶ月連続減、非居民による預金残高についても3.9%減の3658億マカオパタカ(約5兆9032億円)で2ヶ月連続減、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.9%減の2608億マカオパタカ(約4兆2087億円)で2ヶ月連続減となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は2.3%減の1兆2798億マカオパタカ(約20兆6531億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.8%、51.0%、5.9%、21.8%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.7%減の5542億マカオパタカ(約8兆9435億円)。対外民間部門への融資は3.1%減の7698億マカオパタカ(約12兆4228億円)。民間部門へ融資額は合計で2.1%減の1兆3240億マカオパタカ(約21兆3664億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.2%、37.9%、14.1%、28.7%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年4月末時点で前月末から0.5ポイント上昇の60.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.2ポイント上昇の103.5%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ72.2%、67.5%水準。不良債権比率は前月末から0.03ポイント下落の0.77%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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