中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が8日ぶり100人超に…内モンゴル自治区と遼寧省で増=6/6

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海など一部地域で比較的大規模な再流行が出現した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月7日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月6日の中国本土における新規市中感染確認者数は39人(前日から14人増)だったとのこと。内訳は、内モンゴル自治区20人、遼寧省13人、上海市3人、四川省3人。このうち遼寧省の13人と四川省の1人の計14人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは234日連続で、12日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は85人(前日から24人増)。内訳は、内モンゴル自治区49人、遼寧省19人、上海市7人、吉林省4人、北京市2人、四川省2人、浙江省1人、福建省1人。

 無症状を含む新規感染者数は124人で、8日ぶりに3桁台に上昇した。上昇要因として内モンゴル自治区と遼寧省における感染例の増が挙げられ、前者は河北省及びモンゴルと境界を接するシリンゴル盟、後者は北朝鮮との国境の街として知られる丹東市が中心。ロックダウン解除後の上海では目立ったリバウンドは発生しておらず、4月下旬から再流行が続く北京市でも落ち着いた状況を維持している。

 6月6日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は1076人(うち輸入性が205人)で、重症者は50人(輸入性ゼロ)。無症状の患者4637人(輸入性516人)が医学観察下にあるとのこと。

中国・上海(資料)—本紙撮影

中国・上海(資料)—本紙撮影

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