香港の新型コロナ新規感染者数が2日連続800人超に…今後再上昇の可能性も=6/12

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 2月から3月にかけて、オミクロン変異株亜種BA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、近日は再び増加に転じている。

 香港衛生当局が6月12日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から37人減の814人(輸入性106人含む)とのこと。内訳はPC検査経由が364人、迅速抗原検査経由(反復検査で陽性が確定したもの)が450人。12日連続で200〜300人水準を上回る状況。第5波開始以来の累計感染者数は約120.6万人。新規の死亡報告数はゼロで、第5波開始以来の累計死亡者数は9177人。

 香港では、4月から段階的に水際措置を緩和したため、このところ輸入性の感染例が連日出現し、人数は30人前後。オミクロン変異株亜種(BA.4、BA2.12.1など)の感染者も相次ぎ見つかっている。また、3月下旬以降に流行状況が安定したことを受けて、4月中旬から5月中旬にかけて学校の対面授業再開、ソーシャルディスタンス措置の緩和(第一段階及び第二段階)が段階的に進んだ。

 ただし、ソーシャルディスタンス措置の緩和以降、レストランやバーでクラスターの発生が相次ぎ、関連感染者数が数十人規模に達した例のほか、隔離検疫ホテルで発生した交差感染から市中でのオミクロン変異株亜種(BA2.12.1)の伝播につながったケースなどもある。

 当局は12日夕方の会見で、今後感染確認数が再上昇する可能性は排除できないとの見方を示し、直近の分析でクラスター関連の患者が香港の広い範囲で出現していることがわかったほか、下水モニタリング調査のウイルス量及び香港大学の有効再生産数についても上昇していることを挙げた。

 6月11日午後8時時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は92.3%(1回目の接種完了)、87.7%(2回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化、防疫措置の一環としてワクチンパス(所定施設入場時にワクチン接種証明の提示を要する措置)の導入計画発表などを受けて、年初から一気に上昇。ただし、このところは再び頭打ち状態に。11日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は2万6613回で、7日移動平均は2万3234回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3〜11歳(74.84%)、70〜79歳(81.31%)、80歳以上(68.12%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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