マカオ、新型コロナ市中感染の拡大続く、累計65人に…全市民迅速抗原検査によるスクリーニング実施中

 マカオでは、約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持していたが、6月18日深夜以降、新たな陽性者の出現が続いている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは6月22日正午すぎ、同日午前9時時点の最新情報を公表。

 PCR検査を経て陽性が確定した人の数は累計65人となり、21日午後5時の会見時点から16人増。内訳は女性が45人、男性が20人で、年齢は8ヶ月〜89歳。このうち症状ありが24人、無症状が41人。

 また、疫学調査を通じて、隔離の対象とされた人の数は2965人に上っている。内訳は陽性者の濃厚接触者が437人、非核心濃厚接触者(陽性者と同じ場所に居合わせた)が1655人、二次濃厚接触者が261人、一般接触者が61人、付き添い人が486人。多くの幼稚園児や小学生が隔離対象となっているため、付き添い人の数が多くなっている模様。

 マカオでは6月19日正午から全市民PCR検査(義務的)によるスクリーニングが実施され、当初予定通り21日正午に終了。これを通じて多くの陽性者の発見に至った。続いて、22日には全市民を対象とした迅速抗原検査によるスクリーニングが実施されている。検査キットは全市民PCR検査会場で配布済みで、セルフ方式で検査を実施し、オンラインで結果報を行うが、陽性となった場合には特定の医療機関で反復検査(PCR検査)を受けることになっており、必ず救急車を呼ぶよう呼びかけが行われている。なお、マカオ半島の一部に重点区域(写真参照)が設定され、区域内に居住、勤務する人などについては、迅速抗原検査と併せて再度のPCR検査を受検する必要が生じる。他にも、ミャンマー人の陽性者が多いことから、マカオに滞在するすべてのミャンマー人、全市民PCR検査受検時に陽性者と居合わせた人(会場名と日時は公表済み)についても再度のPCR検査の対象とされた。

 これまでのところ感染源については不明とされている。22日夕方には同センターによる特別会見が予定されており、より詳しい状況説明がなされる見込み。

青色部が再度のPCR検査受検が求められる重点区域で、人口密度の高いエリアのひとつ(写真:マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センター)

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