マカオ市中でオミクロン変異株派生型「BA.5」伝播拡大続く…6/18以降の陽性者累計149人に
- 2022/6/24 10:12
- 社会・政治
マカオでは、約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持していたが、6月18日深夜以降、新たな陽性者の出現が相次いでいる。
マカオ当局は23日の会見で、今回の流行が感染力が強いとされるオミクロン変異株派生型の「BA.5」によるものとの見方を示し、各種防疫措置の強化とともに、医療体制を拡充して対応している。
マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターの発表によれば、24日午前8時までのPCR検査を経て陽性が確定した人の数は累計149人で、23日午後5時の会見時点から39人増となった。
また、これまでに疫学調査を通じて隔離の対象とされた人の数は5308人に上っている。内訳は濃厚接触者が717人、非核心濃厚接触者(陽性者と同じ場所に居合わせた)が3283人、二次濃厚接触者が285人、一般接触者が285人、付き添い人が589人。
複数の陽性者が出現したことで局地ロックダウン(封鎖及び外出不可)対象とされた場所(ビル及び店舗単位)も増えており、現時点では計13ヶ所となっている。
現地では6月19日正午から全市民PCR検査(義務的)によるスクリーニングが実施され、当初予定通り21日正午に終了。続いて、22日には全市民を対象とした迅速抗原検査によるスクリーニング及びマカオ半島の一部に設定された重点区域内に居住、勤務する人などを対象とした追加のPCR検査が実施され、さらに23日午前9時から39時間にわたって再度の全市民PCR検査を実施中。ここまでの検査を通じて多くの陽性者が発見されている状況。
このほか、市中における伝播リスクを軽減するため、23日午後5時から飲食店のイートイン営業及び映画館やボーリング場といった屋内レジャー施設、美容院、フィットネスクラブ、スイミングプールなどを閉鎖とする行政長官令が発出された。飲食店については、テイクアウトの営業は可としている。
また、24日午前6時からコタイ地区のマカオドーム内の臨時コミュニティ治療センターの一部が稼働となった。