マカオカジノIR運営ウィンマカオが2022年2Q業績発表…赤字幅拡大

 マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型リゾート)施設を運営するウィンマカオは8月10日、今年第2四半期(2022年4〜6月)の監査前業績を発表。

 営業収入は前年同期比74.2%減の1.17億米ドル(日本円換算:約156億円)で、このうちカジノ営業収入は81%減の6715万米ドル(約89億円)だった。営業損失は前年同期の4782万米ドル(約64億円)から1.84億米ドル(約245億円)に、赤字は2.71億米ドル(約361億円)に拡大し、1.32倍増。

 同社は業績報告リリースにおいて、新型コロナの大流行が営業収入にマイナス影響を及ぼし、今後もその影響が続くと見込まれることから、当面の間は配当を見合わせるとした。また、今年第2四半期末の流動資金状況に基づき、継続的な事業維持、パンデミック及びそれに伴う経済的なインパクトといった継続的課題に対処できるとの考えを示した。

 ゼロコロナ政策を堅持するマカオでは、防疫対策として厳格な水際措置が講じられており、インバウンド旅客の回復が進んでおらず、カジノ売上の低迷が続く状況。6月中旬から7月末にかけてはマカオの市中でオミクロンBA.5が流行したため、より強固な防疫措置が講じられた。これまでに今年第2四半期業績を発表した同業他社についても、揃って厳しい内容だった。

ウィンマカオ社の旗艦IR施設「ウィンパレス」正面外観(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

ウィンマカオ社の旗艦IR施設「ウィンパレス」正面外観(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

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