マカオ、新型コロナ隔離検疫ホテルスタッフ1人が陽性

 ゼロコロナ政策を堅持するマカオでは、中国本土を除く域外から入境の際に医学観察施設(政府指定ホテル)での隔離検疫が求められている。(隔離検疫期間は到着翌日を1日目として7日間)

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは8月15日夜、医学観察施設のひとつで、マカオ国際空港正面にある「トレジャーホテル(金寶來酒店)」の男性スタッフ1人(24)が同日受検したPCR検査の結果が陽性だったことを明らかにした。

 男性スタッフは閉塞管理状態(いわゆるバブル方式)で勤務していたといい、予防措置として同ホテルで検疫期間中の滞在者の一部について、検疫期間を8月20日まで延長するとした。

 マカオの医学観察ホテルには複数のカテゴリーがあり、トレジャーホテルは「専門医学観察ホテル」として、外国(シンガポール経由便)と台湾から入境するマカオ居民及び海外労働者(就労ビザ保有者)を受け入れている。同ホテルでは昨年秋にも複数のスタッフが陽性となり、市中へ流入するに至った。

 マカオの市中では、6月中旬から7月末にかけて、オミクロンBA.5の大規模な流行が発生したが、8月に入って以降は落ち着いた状況を維持している。先の流行の際にも、市中における密接接触者を受け入れた別の隔離検疫ホテルで交差感染が発生したケースがあった。

 マカオ政府衛生局の防疫ガイドラインで、隔離検疫ホテルスタッフは高リスク職のひとつに定められ、2日に1回のPCR検査を受けることが義務付けられ、スタッフに陽性者が出現した場合、即時接触者の隔離を行い、各種防疫措置を強化実施することが求められている。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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