マカオのカジノで他人の高額チップ盗む…中国本土出身の男逮捕

 マカオ・コタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設のカジノ施設内にあるゲーミングテーブル上から他人が保有する額面5万香港ドル(日本円換算:約86万円)のキャッシュチップ1枚を盗んだとして、中国本土出身の商人の男(47)が加重窃盗罪で逮捕、送検された。

 マカオ司法警察局の発表によれば、事件が発生したのは8月16日夜で、当時ゲーミングテーブルは多くのギャンブラーで賑わっていたとのこと。このテーブルでゲームに興じていた男性客の1人が右腕に振動を感じて確認したところ、背後にいた男が突然手を引っ込めてテーブルを離れたのに気づくと同時に、テーブル上にチップ1枚が転がっているのを発見し、チップを盗もうとして失敗したのではないかと思い、警備員を通じて警察に通報したという。

 その後、現場に駆けつけた警察官が被疑者を逮捕。被疑者は警察の調べに対し、犯行を認める供述をしたとのこと。

 マカオのカジノ施設でテーブルゲームにベットする際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。今回の事件のような1枚5万香港ドルをはじめ、10万香港ドル(約172万円)以上の高額チップも存在する。

 ゲーミングチップには大きくキャッシュチップとプロモーションチップ(ローリングチップ)の2種類があり、前者はカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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