マカオカジノIR運営大手GEGが2022年2Q業績発表…調整後EBITDAがマイナスに

 マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は8月18日、今年第2四半期(2022年4〜6月)の監査前業績を公表。

 同社発出のプレスリリースによれば、今年第2四半期の純収入は前年同時期から56%、今年第1四半期から41%のそれぞれ減となる約24億香港ドル(日本円換算:約414億円)だったとのこと。また、昨年同時期は約11億香港ドル(約190億円)、今年第1四半期は約6億香港ドル(約103億円)のプラスだった調整後EBITDAについては、約4億香港ドル(約69億円)のマイナスに。同社では、中国本土の多くの都市で新型コロナ防疫措置による旅行制限が講じられたことや、6月中旬から7月末にかけてマカオの市中で流行が発生したことで、訪マカオ旅客数、また同社の業績にも影響が生じたとした。

 目下、マカオでは次期カジノライセンスの入札期間中にあり、同社の呂志和会長は今回の業績発表プレスリリースに「十分な準備ができた」とするコメントを寄せている。また、マカオの将来については、十分自信があるが、コロナ再流行が出現した場合、自社の業績に影響する可能性があるとした。

 GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」、「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、中小ホテルに併設するフランチャイズ形式のカジノ施設「シティクラブ」を運営。昨年通期の業績については、マカオの同業6社のうち唯一黒字だった。

ギャラクシーエンターテイメントグループの旗艦IR(統合型リゾート)施設「ギャラクシー・マカオ」(資料)=2021年9月、本紙撮影

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