中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は1356人…6日連続2千人以下=8/26

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が8月27日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月26日の中国本土における新規市中感染確認者数は250人(前日から12人減)だったとのこと。内訳は海南省91人、四川省54人、チベット自治区34人、新疆ウイグル自治区15人、重慶市12人、広東省6人、内モンゴル自治区5人、陝西省5人、山西省4人、河南省4人、湖南省4人、北京市3人、遼寧省3人、青海省2人、天津市1人、上海市1人、江西省1人、山東省1人、湖北省1人、貴州省1人、雲南省1人、甘粛省1人。このうち海南省の23人、四川省の14人、チベット自治区の12人、新疆ウイグル自治区の4人、山東省の1人、湖南省の1人、重慶市の1人、貴州省の1人、雲南省の1人の計58人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは315日連続で、23日連続3桁となった。

 市中の無症状感染例は1106人(前日から133人減)。内訳はチベット自治区419人、海南省229人、新疆ウイグル自治区77人、青海省65人、四川省53人、河南省42人、甘粛省40人、江西省23人、陝西省22人、重慶市21人、福建省17人、河北省15人、湖北省15人、黒竜江省13人、山西省11人、広西チワン族自治区8人、上海市7人、遼寧省6人、浙江省6人、江蘇省4人、山東省4人、内モンゴル自治区2人、広東省2人、天津市1人、安徽省1人、湖南省1人、雲南省1人、寧夏回族自治区1人。

 無症状を含む新規感染者数は1356人で、17日連続4桁となったが、6日連続2千人以下を維持した。

 8月26日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は7257人(うち輸入性が597人)で、重症者は34人(輸入性ゼロ)。無症状の患者2万2330人(輸入性712人)が医学観察下にあるとのこと。

 新規感染者数の省区市別では、チベット自治区が最多の453人。無症状が92.5%を占めた。8月1日からリゾート地として知られる三亜市を中心にオミクロンBA.5の流行が続く海南省は320人で、無症状が約7割。このところは減少傾向が続いている。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現。25日の新規感染者数は8人で、3日連続1桁を維持。前日同様、すべて深圳市から報告されたケース。他にも各地で再流行が散発しており、ウイルス型もさまざま。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では7千人(輸入性含む)程度まで増加している。主流株がオミクロンBA.5に置き換わりつつある状況で、医療体制の準備も進んでいる。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。以降は落ち着いた状態を維持している。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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