マカオ 2022年7月貨幣・金融統計公表…ローカルの預金残高が3ヶ月連続増

 マカオ政府金融管理局は9月5日、今年(2022年)7月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から1.3%上昇、通知預金が3.6%下落で、M1は2.2%減。また、準通貨負債は0.5%増。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.2%上昇となる6816億マカオパタカ(日本円換算:約11兆7423億円)に。前年同月との比較では、M1が6.3%、M2が1.2%のそれぞれ下落。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが36.5%、香港ドルが46.9%、人民元が6.7%、米ドルが8.1%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.2%増の6609億マカオパタカ(約11兆3856億円)で3ヶ月連続増、非居民による預金残高については11.8%減の3272億マカオパタカ(約5兆6368億円)で2ヶ月ぶり減、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.7%減の2605億マカオパタカ(約4兆4878億円)で3ヶ月ぶり減となり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は3.4%減の1兆2486億マカオパタカ(約21兆5102億円)で2ヶ月ぶり減に。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.1%、48.2%、7.8%、21.5%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.4%減の5624億マカオパタカ(約9兆6887億円)。対外民間部門への融資は3.6%減の7628億マカオパタカ(約13兆1375億円)。民間部門へ融資額は合計で2.3%減の1兆3252億マカオパタカ(約22兆8236億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.4%、38.4%、16.3%、26.6%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年7月末時点で前月末から0.3ポイント下落の61.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.2ポイント上昇の106.1%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ64.8%、56.2%水準。不良債権比率は前月末から0.07ポイント上昇の0.86%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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