中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は748人…黒竜江省で増加=9/22

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月23日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月22日の中国本土における新規市中感染確認者数は121人(前日から7人増)だったとのこと。内訳は四川省43人、貴州省43人、黒竜江省15人、チベット自治区9人、湖南省4人、北京市2人、広東省1人、雲南省2人、天津市1人。このうち四川省の13人、黒竜江省の6人、貴州省の1人、雲南省の1人の計21人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは342日連続で、4日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は627人(前日から115人増)。内訳は黒竜江省221人、チベット自治区131人、貴州省103人、寧夏回族自治区59人、四川省30人、湖北省16人、山東省12人、天津市10人、広西チワン族自治区8人、新疆ウイグル自治区8人、河北省7人、広東省4人、雲南省4人、内モンゴル自治区2人、河南省2人、湖南省2人、陝西省2人、上海市1人、江蘇省1人、安徽省1人、重慶市1人、甘粛省1人、青海省1人。

 無症状を含む新規感染者数は748人で、2日連続増。一方で、5日連続1千人以下は維持した。

 9月22日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3058人(うち輸入性が564人)で、重症者は31人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万4289人(輸入性771人)が医学観察下にあるとのこと。

 22日の新規感染者数が3桁となった省市区は黒竜江省(236人)、貴州省(146人)、チベット自治区(140人)の3省区で前日同様だったが、黒竜江省が大幅増。

 黒竜江省では3日連続3桁となり、大部分がジャムス市と黒河市からに報告例。黒河市愛輝区で11人が隔離対象ではない一般市中から発見に至ったという。チベット自治区はラサ市に集中しており、すべて隔離対象者の中から発見に至ったケースとのこと。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。21日の新規感染者数は前日から3人増の6人で、深圳市の1人を除く5人が広州市からの報告例。広州市の荔湾、海珠、番禺区で23日に全民PCR検査によるスクリーニングが実施される模様。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では5千人台まで減少しており、当局は流行緩和との見方を示している。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。以降は落ち着いた状態を維持している。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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