マカオ歴史市街地区でトレイ・レースが2年ぶり開催…「世界観光の日」恒例イベント

 世界観光機関(UNWTO)は毎年9月27日を「世界観光の日(ワールドツーリズムデー)」としている。今年はコロナ禍を受けて「観光の再考」をテーマとし、世界各地で関連イベントが開催された。

 マカオでも、同日午後にかけてユネスコ世界文化遺産リストに登録された建築物と広場が数多く集まるマカオ半島中心部の歴史市街地区で「トレイ・レース」など、政府旅遊局(MGTO)主催の各種イベントが開催された。トレイ・レースは毎年恒例開催されているイベントだが、昨年の同時期はゼロコロナ政策を採るマカオで複数の市中感染例が出現したことによる防疫上の理由で中止となり、2年ぶりに「復活」した。

 トレイ・レースとは、配膳用のトレイに「マカオビール」の瓶を載せ、聖ポール天主堂跡からセナド広場までの間を駆け抜けるもので、ビール瓶を倒さずに早くゴールした者が勝ち。コスチューム賞も用意されており、今年初めて「国潮(中国風トレンド)服」がテーマとされた。

 今年のレースは24のホテルやレストラン等に所属する131人が参加。居合わせた市民や観光客らが声援を送った。

トレイ・レースのスタート直後の様子=2022年9月27日、世界遺産・聖ポール天主堂跡前(写真:MGTO)

 マカオでは新型コロナ流行初期から厳格な水際措置を講じており、インバウンド旅客数の低迷が続いているが、中国本土との間に限って条件付きで隔離検疫免除での相互往来が実現している。マカオ及び中国本土における流行状況により波はあるが、このところは少しずつ旅客が戻りつつある状況。

 なお、トレイレースの出場にあたって、48時間以内の新型コロナワクチンの少なくとも2回の接種完了、新型PCR検査陰性証明の提示、検温、マスクの着用が求められるなど、衛生当局が定めた防疫ガイドラインに沿って行われた。

トレイ・レースのゴール付近の様子=2022年9月27日、世界遺産・セナド広場(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun