マカオの2022年8月の対外商品貿易統計公表…輸入が5ヶ月連続減

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年2月頃から経済活動の縮小が続く。

 ただし、同年第3四半期から段階的にマカオと中国本土の間の往来制限が緩和されて以降は特に輸入について増加傾向が続いてきたものの、近月は再び減少に転じている。

 マカオ政府統計調査局は9月29日、今年(2022年)8月の商品貿易統計を公表。

 今年8月の貨物輸出総額は前年同月から28.3%増の13.7億パタカ(日本円換算:約248億円)。再輸出が31.0%増の11.6億パタカ(約210億円)で、このうち旅行用品・ハンドバッグ、靴類がそれぞれ1.6倍、1.0倍増、機械設備・パーツは47.5%減。マカオ製の商品の輸出についても14.7%増の2.0億パタカ(約36億円)となり、このうち医薬・有機化学製品が1.2倍増、銅及び銅製品が10.0%減。商品輸入総額は4.4%減の116.6億パタカ(約2110億円)で、5ヶ月連続減少。このうち携帯電話、コスメ・スキンケア用品、香水が58.0%、32.6%、29.8%のそれぞれ減だった一方、ゴールド製ネックレス、食品・飲料、腕時計は60.7%、29.1%、19.5%のそれぞれ増。単月の商品貿易赤字は102.9億パタカ(約1862億円)。

 今年1〜8月累計の輸出総額は前年同時期から3.0%増の91.3億パタカ(約1652億円)で、内訳は再輸出が2.0%増の77.5億パタカ(約1403億円)、マカオ製の商品が9.3%増の13.9億パタカ(約252億円)。輸入総額は11.0%減の900.0億パタカ(約1兆6229億円)。商品貿易赤字は113.4億パタカ(約2052億円)減の808.7億パタカ(約1兆4636億円)。

 今年1〜8月の輸出先別は、香港が70.0億パタカ(約1267億円)、米国が4.7億パタカ(約85億円)、EUが1.3億パタカ(約24億円)で、それぞれ13.5%、4.0%、6.8%増。中国本土は36.9%減の8.7億パタカ(約157億円)。品目別では、紡績品・衣類が26.9%増の12.9億パタカ(約233億円)、非紡績商品が0.1%減の78.4億パタカ(約1419億円)。

 輸入品の原産地別では、EUが3.3%減の305.6億パタカ(約5531億円)、中国本土が18.9%減の270.8億パタカ(約4901億円)。輸入元別では、香港が12.8%減の757.9億パタカ(約1兆3717億円)、中国本土が1.8%増の110.9億パタカ(約2007億円)。品目別では、消費財が7.5%減の659.8億パタカ(約1兆1942億円)。このうちコスメ・スキンケア製品が132.0億パタカ(約2389億円)、腕時計が65.4億パタカ(約1184億円)で、それぞれ19.6%、19.8%減。食品・飲料は116.3億パタカ(約2105億円)、燃料・潤滑油は41.6億パタカ(約753億円)で、24.6%、3.9%のそれぞれ増。このほか、携帯電話は75.8億パタカ(約1372億円)、建築資材は18.7億パタカ(約338億円)で、44.5%、9.4%のそれぞれ減。

 今年1〜8月の対外商品貿易総額は前年同時期から9.8%減の1099.4億パタカ(約1兆9898億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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