中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は27省市区から655人…13日連続1千人以下維持、深圳で連日市中感染例出現=9/30

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月1日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、9月30日の中国本土における新規市中感染確認者数は106人(前日から9人増)だったとのこと。内訳は広東省22人、四川省20人、内モンゴル自治区17人、山西省7人、山東省5人、雲南省5人、チベット自治区5人、黒竜江省4人、寧夏回族自治区4人、天津市3人、浙江省3人、重慶市3人、江蘇省2人、貴州省2人、陝西省2人、北京市1人、福建省1人。このうち四川省の7人、広東省の5人、浙江省の2人、寧夏回族自治区の2人、江蘇省の1人、山東省の1人の計18人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは350日連続で、2日ぶりに100人超となった。

 市中の無症状感染例は549人(前日から76人減)。内訳は寧夏回族自治区166人、貴州省83人、チベット自治区59人、四川省34人、新疆ウイグル自治区30人、黒竜江省28人、天津市24人、広東省21人、山東省18人、河南省17人、雲南省16人、広西チワン族自治区13人、内モンゴル自治区7人、山西省6人、浙江省5人、湖南省4人、甘粛省4人、河北省3人、上海市3人、陝西省3人、安徽省2人、北京市1人、江西省1人、青海省1人。

 無症状を含む新規感染者数は655人で、2日ぶり減。また、13日連続1千人以下を維持した。

 9月30日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2909人(うち輸入性が608人)で、重症者は31人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万0482人(輸入性712人)が医学観察下にあるとのこと。

 9月30日の新規感染者数が3桁となった省市区は寧夏回族自治区のみ(170人)で、減少傾向を維持している。長く3桁台が続いた貴州省は3日連続2桁、黒竜江省については32人まで減少し、すべて隔離対象の中から発見に至ったケースという。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。30日の新規感染者数は前日から7人増の38人で、このうち35人が深圳市からの報告例。近日は一般市中や隔離対象ではない重点人員に対するスクリーニングを経て陽性者が発見されるケースが相次いでおり、この日も一般市中から2人の陽性者が出現した。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3〜4千人台まで減少している。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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